こちらの小話を更新でございます。
あっちを更新せんと何しとんねんと、思わないで・・・
リンク直して、トップ変えて、とまぁ・・・色々変えなあかんのですよ・・・。
今の私にその気力は・・・・ありません。
もっと、楽なHPにしようと思います。(改造するときは)
ささ、アビス小話ですねー。
雪国で一人考えてたルークみたいなものでしょうか。
明るいお話ではありません。
あと、もう一つ(携帯アプリのボーイズゲーム、オー ヴァードク○ック)っていう奴の短いテキストがあるんですがUPろうか迷い中。
プレイしてる人っているのかしら。私あれにどっぷりハマッたんですよ・・・・。
ちなみに、まだ攻略対象では無いけれどトライアングルの彼に心トキメイている訳ですが。(書いた内容もその彼視点で彼×主人公なお話)
と、そんなお話はおいといて苦手な方はどうぞ引き返すか何かでおねがいしますね。
雪国
ルーク一人
明るくない
以上が含まれて居ます。
吐く息が白い。
「寒いですから」そう言われて、渡された防寒着はちゃんと機能しているけれど覆われていない顔が凍るように冷たかった。
暖かかった手袋は広場に積もる雪を掴んでいるうちにどんどん冷えてしまって指先が凍るようにピリピリと痛んだので外した。
外気に触れて更に冷たさを増す指先に熱を生み出そうと摩擦を与えて温めるけれどそれは一時の温もりを与えては、結局温度を無くしてしまう。
最後の手段だと、冷えた指を口元に運んで息を吹きかける
ずずっと鼻を啜っては、息を吐き手を温める。
繰り返し繰り返し、温まっては吐く息に含まれる水分のせいでじわりと手が湿って結局冷たくなる
温める意味があるようで、冷やしていくという無意味な行為を続けた
(行為の無意味さに気づいてたけれど冷たくなるという感覚はどうしても慣れない)
冷えが足元を襲う。手の指の次は足の指先が痺れてきた
感覚が無くなっていく。温度が失われていく。
(まるで、乖離しているみたいだ)
実際は、ただ温度を失って体の機能が警告を発しているだけなのだろうけれど、今の死を迎えつつある俺はありとあらゆる事象に敏感になっているのかもしれない
例えば、自分の体はどうやって消えてしまうのか。もしかしたら、こんな風に感覚が無くなって、何も感じないで消えていくのか。
例えば、自分の体よりも先に意識が翳みがかったみたいに薄れていってそのまま何も知ることなく、終わるのか。
そう、多分。俺が消えてしまう時は警告すら与えられない突然の停止であり、警告すら意味しない緩やかな終焉の到達なのだろう
冷たい空気を肺一杯に吸い込んで、少し咽る
冷たい手を擦って温める
ずっと雪を降り積もらせる、空を見上げて肺に溜めた息を吐き出すと、吸い込むときには無色透明だった空気は白く色をつけた
(きっと、最期になる。こうして降る雪を見る事も、雪を触って冷たいと感じる事も。)
(冷たくなった指先を温める事も、無い)
(俺は、もう二度と)
本当の死は訪れない。
平等に与えられた死なんて存在しないのだ
私には冷え固まった体が何処にも無いのだから
(ほんとうは、俺の亡骸をあの人に抱きしめて欲しいのに)
メモ
雪国のお話です!!自分、雪国とかそういうお話を書くのが好きなのに気づきました。
こう雪とかってそそるもんがあるじゃないですか(私だけ?)
今回は、ルーク一人です。
(あの人)は皆様のご想像におまかせします。私自身、誰かを想像して書いたわけではないので
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